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速記録はこちらから→ 平成22年9月2日 第三回保険者会議 速記録
「患者と柔整師の会」主催による第三回保険者会議が平成22年9月2日(木)午後3時より開催されました。
保険者9組合、患者様、養成学校、医療ジャーナリスト、大学教授、柔整団体、マスコミ、個人柔道整復師等60名の参加を頂きました。
参加者全体写真1 参加者全体写真2
会議の主な議題は、『柔道整復診療の療養費受領委任払い制度改革基本試案』における(7・8ページ)『療養費受領委任対象の柔道整復診療の適格基準』の見直し、特に『第2次基準』について活発な意見交換が行われました。(新しい適格基準はここをクリックして下さい)
会議は次第に意見交換に熱を帯び、歯に衣を着せぬ意見の応酬する場にもなり、終了予定時間を大きく超過する程でありました。それぞれの立場から来た人の意見交換であり、活気ある会議であったと思います。本会議はこれまでには無い『波紋』を投げかけた会議であったと思います。柔道整復師の療養費受領委任払い制度を論ずる上では、治療を受ける患者、治療をする柔道整復師、保険者、それぞれの立場からの見解があって当然です。しかし、従来はその中に『治療を受ける患者様の意思』という項目が決定的に欠落していました。医療保険制度(療養費)とは、言うまでもなく、それを利用する市民のものです。
柔道整復師が安逸な業界保護に走るのも許すわけにはいきません。保険者も療養費の支払い基準の既存の解釈から一歩も踏み出そうとせず、我が国の社会構造の時代変化を把握する配慮をもう少し持ってほしいという感じがしました。
従来カヤの外に置かれたに等しい『治療を受け、保険制度を利用する主体者』の声を取り上げられる場などこれまでにはありませんでした。これまで柔整業界と保険者は、公開された場で意見を交わす機会が無く、双方がまるで敵対しあうような構図が放置されたといっても過言ではありません。今回、開催した保険者会議を実のあるものとしたのは、『患者の立場』として参加をいただいた多くの患者の功績です。誰もが日頃したためている意見や想いを堂々と発言できる好機として今回の会議が役割を果たしたと考えます。
患者と柔整師の会 代表 今城 康夫 患者と柔整師の会 柔整師代表 荻原 啓二
患者様・保険者・柔道整復師らが直接、日頃から抱いている意見を言い合える「場」を設営できたことは誠に大きな収穫だと信じます。これはひとり柔整業界の収穫でなく、保険者の方、そして何よりも治療を望む患者様サイドにとりましても、今後に期待を抱く大きな可能性であると思われます。