療養費の適正化は、まさに当会保険部の活動報告といってもよいものです。
ご承知のように療養費委任払制は健康保険法で規定されているわけではなく行政通達で全てが動いております。
このことをとりまとめた“療養費の支給基準”(社会保険研究所発行)という本があります。
当会は、10年前にこの“療養費の支給基準”のルールをロジック化して、サーバーに記憶させて当会会員の一般療養費における保険審査を行なってきております。
人間の審査は正確な面もありますが同業者同士で行なわれる審査にはどうしても主観が介在してしまいます。
したがって当会は、業界では最初に保険審査員制度を廃止し、サーバーコンピューターによる自動審査システムを導入して審査の客観化をいち早く図りました。
また、健康保険組合連合会の中にある“保険者技能を推進する会”や社団法人の役員の方々と保険取扱い上の適正化問題については何回もミーティングや研究会を行ってきております。
当会独自の提案を行ってきておりますが、まだ結実しておりません。
柔道整復師としての確かな倫理観を持ち適正な申請をするには、日頃の保険講習会が重要です。
当会では、毎月1回(年に1度)の地区研修会時、全国勤務柔整師協会・接骨医療臨床研修所併設の基礎講習会などで、保険部長により療養費委任払い制度取扱い上の注意事項という内容で講習会を開催し続けてきております。
これらの活動が当会は、療養費の適正化を求めていると言っていることの所似です。