ケガの具合がどうなっているのか?今後の経過の予測はどうか?といった「情報」がほしいのは当然です。百聞は一見に如かずという言葉通り専門的知識がなくとも一目でその状態が把握できる証明はあるほうがよいのは当然です。接骨医療は業種のイメージとして、どうしても明治以前の旧態としたイメージ、ケガの状態を把握する「検査」といったことに不安をもたれている方もいるかもしれません。接骨医療の現場ではレントゲンの使用は許可されていませんので、そういった点を不安に思われるかもしれません。しかし、状況に変化が始まっています。
それは当会が推進している超音波(エコー)を利用した超音波診断装置の普及導入です。これをお読みのお子様を持つ女性の方ならば経験があると思うのですが、産婦人科等で行うエコー検診と原理は同様の、人体に無害できわめて安全性が高く信頼のおける検査装置です。この良さは、放射線被爆がなく、しかもX線画像の代替としてのみではなく、ケガの損傷した部分をクローズアップして、その損傷の程度を細部確認が可能であり、放射線使用でないので治るまでに何回でもスキャンが可能で、治り具合がその都度確認できるメリットがあります。もちろん私たちも従来のX線等による検査を否定する気はありません。検査機器にはそれぞれの特性とメリットがあるのは当然です。骨や関節・軟部組織に限っては、検査装置がなければ検査が出来ないものばかりとはいえず、問診・視診・触診をはじめとした的確な判断が出来るのも接骨医療に携わる柔道整復師としての資格の一環でもあります。柔道整復師には整形外科等に勤務経験を持つ者も数多くおり、整形外科等で行われる各種検査法は一通りマスターしているといって過言ではありません。